ニート霊異記

人生詰んでる社会不適合

ウルフ・オブ・ウォールストリート THE WOLF OF WALL STREET

先週見た映画は

ウルフオブウォールストリート

 

監督:マーティン・スコセッシ

主演:レオナルド・ディカプリオ

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・あらすじ

主人公はウォールストリートの証券会社、LFロスチャイルドに入った、新人ジョーダン・ベルフォート(ディカプリオ)。しかし、ベルフォートのトレーダーとしての初日にLFロスチャイルドは倒産してしまう。

 

ベルフォートはジャンク債を売る小さな会社に移り、いきなり大きな契約を決める。

その後、会社の近くの飲食店で、ベルフォートの月給7万ドルに憧れたドニーが仲間になり、2人は会社を始める。

ベルフォートの設立した会社、「ストラットン・オークモント」は徐々に大きくなり、ベルフォートはどんどん金、ドラッグ、セックスに溺れていく。

 

 

・面白かったところ

終始一貫して、ベルフォートが好きになれませんでした。

破天荒な人はなんか気に入らないのかもしれません。

時代の寵児とか言われる人や短時間で莫大な財産を築いた人は何かしら一本ネジが飛んでるんだろうなと思ってしまいました。

 

人の死より金が大事になってしまうのはなんとも恐ろしい。

また損得しか考えられなくなると、人の善意には裏があるのかなと考えてしまうのだと感じました。(誰しも他人の真意を考えてしまうものですが)

(例えば、ナオミのおばさんがベルフォートによくしてくれるのは、自分を誘っているのかと疑ってしまうところとか)

 

一方で、司法取引の際、ドニーだけは裏切ることができなかったのは、ベルフォートに残った最後の良心なのかなと感じました。

 

印象的なシーンはラストシーン

講演会の参加者にペンを売らせようとしても、皆「このペンはいいペンで・・・」というようなことしか言えないシーン。

 

常にベルフォートは「バカ」を騙すような形で儲けてきました。

逮捕された次は、株という形ではなく、講演という形で「バカ」を騙していくんだなーと少し恐ろしく感じました。

(実際は知らないけど、ホリエモン信者は頭が悪いと聞く)

 

あとは、マーゴット・ロビーのようなまだ若い女優が平気で脱ぐんだな〜と、ハリウッドすごいな〜と思いました。

・この映画のメッセージ

人間の悪い面を描きたかったのかなと思います。

ベルフォートのようにひたすら金ばかりを追い、破滅する。金は入って良い生活はできるけど、果たしてこのあり方が本当にいいものなのか、金が全てなのか。

そういうことを問いかけたいのかなと思います。

 

 

ベルフォートは結構口は上手いので良いことは言っています。

 

セールスで成功するには

・Certainty・・・確信感
・Clarity・・・明快さ
・Confidence・・・自信
Courage・・・勇気

が必要と言っています。

 

ただ、過激な確信や明快さは時に嘘を生み、過大な自信や勇気は傲慢を生みます。

人間バランスが大事です。

(私は、この4Cがなさすぎるのが問題点)

 

 

あとは、多分私の考えすぎとは思いますが、アメリカ経済の株頼りなことの批判みたいなものもある気がします。

日本人は貯金が好きですが。アメリカ人はとにかく株にするらしいです。その結果、今のアメリカ経済は実体経済を反映していないくらい株の数字ばかりが大きくなってるらしいです。

そのような、いわゆるバブルみたいな経済を皮肉っているのかなとも思いました。

 

証券も社会に役立ってる面はあると思います。(企業の資金調達、国債とかも)

でもなんか手段がよくないとは感じました。常に、自分の儲けばっかり考える姿勢とかは恐ろしいなと思いました。

スクール・オブ・ロック  School of Rock

先日見た映画は

スクール・オブ・ロック

2003年の映画です。

 

監督:リチャード・リンクレイター

主演:ジャック・ブラック

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この主演の方、ガリバー旅行記か何かの映画でも見た記憶が。

 

・あらすじ

売れないギタリスト、デューイは自らの身勝手なパフォーマンスなどが原因で自らが作り上げたバンドをクビになる。そして、元バンド仲間で今は臨時教員をしているネッドと同居し、家賃を滞納する日々が続いていた。

そんなある日、ネッドの留守中、ネッドにエリート学校・ホレスグリーン学院から臨時教師の依頼が来る。

これを金稼ぎのチャンスと思った、デューイは学院の臨時教師となり、子供たちにロックを教え、子供達と共にロックコンテストでの優勝を狙うのだった。

 

・面白かったところ

・ロックは抵抗だ、というフレーズは何歳になっても大事なことだと感じました。

親からの抑圧だったり、社会からの期待。そういうものは当然大事なんですが、あまりにも従順すぎると自分を見失ってしまいます。

学問でもそうですが、批判的精神というのは大事ですよね

(もちろん、デューイのように抵抗しまくる姿勢はやりすぎる気もしますが)

 

 

・あと、子供達の口調がだんだん悪くなっていくところが面白かったです

 

 

・あんまり良くなかったなと思うところは、デューイが目立ちたがり屋すぎるところです。子供達主体のバンドのボーカルがおっさんなのはやっぱり違和感がすごい。

 

一方でデューイのお調子者感が良く作用しているなと思った点もあります。

それは褒めるうまさと、そそのかす上手さ。

褒めるスキルが高いので、そういう点はそこらへんの先生よりも適任なのかなと思ったりもします。

(社会でも、部下としては嫌われるけど、上司になったらすごい活躍しそう、すごい大人数のプロジェクトとか成功させてそう)

 

・この映画で伝えたかったこと

何歳になっても情熱を失うな

ということなんだと思います。

大人になると少年のような情熱や理想ではなく、冷たい現実が迫ってきます。

(ネッドや校長先生みたいな大人が大多数)

そんな中でも熱い心を持って挑戦したり、理想を追い求める人はすごいなと思います。

ビューティフル・マインド A Beautiful Mind

昨日見た映画は

ビューティフル・マインド

2001年のアカデミー賞作品賞を撮った作品です

 

監督:ロン・ハワード

出演:ラッセル・クロウ

   ジェニファー・コネリー

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・あらすじ

プリンストン大学の院生であるジョン・ナッシュは、ルームメイトであるチャールズに支えられながら、ゲーム理論の中に、「ナッシュ均衡」を発見する。

 

ナッシュは大学で数学を教える一方で、アメリカ政府の組織から、スパイの暗号を見つけ出すというミッションを命じられる。

家族にすら明かすことのできないスパイという重圧からナッシュの精神は徐々に異常をきたしていく。

 

そんなある日、精神科医ローゼンが現れ、ナッシュと妻アリシアに重大な事実を告げる。

 

 

・面白かったところ

最後の方のナッシュがプリンストンに戻った以降の部分。

あるアジア系の学生がナッシュに数学について教えを請い、それに応えるナッシュ。

最終的には、数人の学生に対し、ナッシュは楽しそうに数学を教えていました。

 

最初見た時、私は、この学生もきっと幻覚なんだろうなと疑ってしまいました。しかし、ナッシュの奥さんアリシアが来てこの光景を見て、幻覚じゃないとわかり、ナッシュもアリシアも報われた気持ちだったんじゃないかなと思います。

 

 

中盤の何が幻覚で何が真実かわからない感じもホラーというわけではないですが、不気味でした。

きっと統合失調症の人はこんな世界を見ているんだなと感じました。

電車とかで叫んでいる人も恐らく統合失調症の方が多いと思うので、何か手を差し伸べられたらいいなと思ってしまいます。

そう思う一方で、実話ではナッシュとアリシアは一度離婚しているように、精神病は家族でも対処が本当に難しいことなんだろうな。。

 

 

あと本当に関係ないですが、アリシア役のジェニファー・コネリーさんとチャールズ役のポール・ベタニーさんはこの映画がきっかけで結婚しています。

作品では幻覚で実在しないチャールズとヒロインが結婚していて面白いと思ってしまいましたw

 

・この映画で伝えたかったこと

 

物事を捉えるのは頭ではなく、もしかしたら、心(マインド)なのかもしれない

 

ナッシュは頭脳明晰であるがゆえに、自分の脳内で仮想の世界を作ってしまいました。

頭脳は人間にとって不可欠ですが、時に頭脳だけではパンクしてしまいます。

頭脳と心のバランス、理性と感情のバランスが重要と伝えたいのかもしれません。

 

 

あとは

自分の最も大事で信頼できるものを最後は信じろ という感じですかね

 

ナッシュは最後は自分にとって一番大事な妻がいたからこそ立ち直れたのかもしれません。

 

 

 

余談ですが、ナッシュと奥さんのアリシアは2015年に交通事故でなくなってしまいます。なんとも悲しい。。

マッドマックス〜怒りのデスロード〜 Mad Max  Fury Road

今日見た映画は

マッドマックス〜怒りのデスロード〜

監督:ジョージ・ミラー

出演:トム・ハーディ

   シャーリーズ・セロン

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公開当時に話題になっていたけど、そう言えば見てないなと思い出したので見ました。

 

ちなみに私はマッドマックスシリーズは全く見たことがなかったのですが、なかなか楽しめました。

・あらすじ

一面に砂漠が広がる世界で、マックスは謎のハゲ軍団に連れ去れ、砦(シタデル)に連れて行かれてしまう。

シタデルは、イモータン・ジョーという老人によって支配され、ジョーは貴重な水資源を独占し、独裁体制が敷かれていた。

 

ある日、イモータン・ジョーの軍を率いていたフュリオサが、ジョーの妻たち(扱いはひどいので妻とは言えないけども)や彼女たちのお腹にいる子供たちを連れて逃げ出します。

フュリオサは自らの故郷、緑の土地を目指して、そしてジョーの妻たちはフュリオサの言う理想郷を信じて。

 

 

なんかマッドマックスというタイトルの割にフュリオサがメインキャラクターな感じがしてしまいますね

(というか、フュリオサがシャーリーズ・セロンだということに全く気付きませんでした、全部すっぴんで演じるって女優としてすごいですよね)

 

 

・面白かったところ

 

何より映像!    

カーチェイスだったり砂嵐のシーンの凄さは圧巻です。砂漠で撮っているからこそできる演出だと思います

 

あとは地味に良いキャラ、ニュークス

最初はクレイジーでしたが、フュリオサの仲間の女性と出会い、改心。率先して仲間を救おうとするめちゃ良いキャラになっています。

できればもう少し、赤毛の女の人とニュークスの絡みが見たかった。。。

かつて自らの心の拠り所であったイモータン・ジョーがやられ、仲間も守るために自らが犠牲になると決めたニュークス。

その時、彼は何を思ったのか 考えてしまいます。

 

セリフとしては「(銃の)弾は死の種」というセリフが印象的でした。

 

 

・この映画で伝えたいこと

理想郷に憧れ続けないで、自分の元々いたところでより良い人生をすごそうという「青い鳥」みたいなメッセージもあるんだと思います。

 

加えて自ら突撃して死ぬことが名誉であるという宗教(?)なものに洗脳されている感じが、2015年公開当時に勢力を増していたイスラム過激主義による、ジハードであったり、自爆テロへの批判的な感じがしてしまいます。

 

 

もちろんこの映画はフィクションですが女性の搾取だったり資源の搾取だったり、なんかそういった物への対抗みたいな感じがした映画でした。

地獄の黙示録 Apocalypse Now

数日前ですが、 地獄の黙示録 をみました。

 

監督:フランシス・コッポラ

出演者:マーティン・シーン

    マーロン・ブランド

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あらすじ

ベトナム戦争下、米軍大尉のウィラードは米軍からカーツ大佐の暗殺命令を受ける。

カーツ大佐は軍から離反していた。

ウィラード一行はベトナムの川を上っていき、ベトナム戦争の狂気やカーツ大佐の築いた謎のコミュニティを見る。

 

印象に残るところ

戦争に関するショッキングで印象深いシーンは多々ありました。

 

サーフィンをするためにベトナムの集落を襲う指揮官。

空爆する際にクラシックをかけながら、あたかもエンターテイメントのように銃を撃つ軍人。

母親からのメッセージを聞いている途中に敵に襲われ殺されてしまう人。

 

 

これらのシーンは

戦争の悲惨さ、狂気さを見事に描いていると思います。

 

この作品で伝えたかったこと

やはり、戦争の悲惨さ狂気さを描くことによって

アメリカが犯してしまったベトナム戦争というものへの批判   

を伝えているのだと思います。

 

一方で、後半のカーツ大佐の作り上げた王国のシーンは正直難しく、あまり意味がわからなかったです。

(カーツが詩的なセリフをよく言うこともその傾向に拍車をかけている気がします)

 

もう少し、映画を勉強したいと思いました。

イミテーションゲーム  The Imitation Game

今日見た映画は、

イミテーションゲーム   

ベネディクト・カンバーバッチ主演で2014年公開の映画です。

 

監督:モルテン・ティルドゥム

出演:ベネディクト・カンバーバッチ

   キーラ・ナイトレイ

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www.amazon.co.jp/dp/B015SAFU42

 

・あらすじ

第二次世界大戦中、数学者アラン・チューリングベネディクト・カンバーバッチ)はドイツ軍の使用する暗号機、エニグマの解読を行う。

 

チューリングは同僚と上手く付き合えない、言葉を文字通りにしか理解できない性分で、エニグマ解読は暗礁に乗り上げる。(チューリングはおそらく発達障害

 

そんな中、一人の女性、ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)に出会う。

彼女の助けを得ながら、チューリングは同僚との関係を改善させ、エニグマを解読。

英国は第二次世界大戦に勝利したのだった。

 

 

 

大体のあらすじはこんな感じですが、エニグマ解読した後もストーリーは続くので、気になった人は見て欲しいです。

 

・面白かったところ

大戦中の科学者を扱った作品ではあるものの、意外と中身は王道な感じがしました。(友情、努力、勝利的な)

 

 

印象に残ったシーンとしては、ラストシーンの資料を全部燃やしている時の、同僚やクラークは楽しそうに資料を燃やしている中、チューリングは一だけ人悲しそうな、一方で、少しはにかんでいるようなシーンが印象的でした。

 

自分の成果が燃やされてしまって嬉しいはずがありません。本当は悲しいけれど、周りの状況に合わせて仕方なく微笑んでいる。

チューリング機械的ではなく、感情的に動いているんだなと感じました。 

 

それだけに最後の方のチューリングの姿はなんともいたたまれなくなります。

 

 

 

少しわかりにくかった点としては、エニグマ解読時と戦後の警察のシーンがよく切り替わり、少し最初の方は頭がゴチャゴチャしてしまいました。(景色の色で時代は分かるようにしているけれども)

・この作品で伝えたかったこと

この作品でのメッセージ、それはチューリングやクラークが述べていた、この言葉にあるのかもしれません。

 

時として 誰も想像しないような人物が 想像できない偉業を成し遂げる

 

チューリングは学生時代イジめられ、解読ミッション時も同僚から虐げられてきました。クラークも女性であるという理由から、アカデミックな分野では少数派な人間だったでしょう。

 

しかし、次の時代を新しくするのはそんな虐げられ、一見風変わりな人かもしれません。

 

だから、もし今いじめられたり、自分のことを普通ではなおと思って、疎外感を感じている人でも、きっと将来何かをなすことができる。そう思って生きよう、ということかなと思います。

(少し言い過ぎか)

 

他のメッセージとしては、

チームワークの大切さ(もしチューリングが同僚と仲良くしていなかったら、チューリングはクビになっていただろうし)

 

チューリングのような尖った才能を社会はどう支えるか(結局チューリングは・・・)

 

といったメッセージもあるかなと思います。

 

シックセンス

BSプレミアムでやってたのでつい見てしまいました、シックスセンス

 

・あらすじ

精神科医のマルコムは、クラスメイトや先生から化け物と呼ばれるコールと出会う。

なんとコールは死んだ人が見える能力を持っていて・・・。

 

 

 

・作品の面白かったところ

やはりなんといってもラスト15分。この15分にこの作品のすべてが詰まっているといっても過言ではないです。

 

逆にいうとそれまでの1時間30分はホラーなのかミステリーなのか、なんなんだこの作品、という感じがしてしまいました。

 

でも、こういうこれどういう映画なんだと最後までわからせない手法も面白いですよね

 

・この作品で伝えたかったこと

ジャンルとしてはサスペンスと書かれていますし、実際霊能力というSF的な感じも否めません。

 

しかし、この監督が最終的に伝えたかったことは、

 

生きていなければ感謝や愛を伝えられない。

逆に言えば、生きている今こそ、感謝を伝えよう

 

ということなんだと思います。

 

マルコムのように、人はいつ死ぬかわかりません。

いつ時が来てもいいように、毎日を大事に、悔いのないように過ごすことが大事なんでしょう。